掛金が同じでも内訳は変わる
JAの建物更生共済の掛金の内訳(必要経費・損金算入部分と積立部分)は、掛金が同額でも毎年一定ではないので注意しなければなりません。
例えば、法人が掛金50万円を支払ったとき、前年に次のような仕訳をしていたとします。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
保 険 料 | 275,000 | 現金預金 | 500,000 |
保険積立金 | 225,000 |
この法人が今年も50万円の掛金を支払った場合、掛金が前年と同額なので仕訳も前年と同じでいいかというと、そうではありません。
内訳は共済掛金領収証に載っている
共済掛金領収証には、支払った共済掛金のうち必要経費・損金への対象となる額が「必要経費・損金対象額」として表示されています。
この額が前年は275,000円でしたが、今年は280,000円になっていたとしたら、今年の仕訳は次のようになります。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
保 険 料 | 280,000 | 現金預金 | 500,000 |
保険積立金 | 220,000 |
法人の場合の仕訳は上記のようになりますが、個人事業主の場合は上記仕訳の「保険積立金」が「事業主貸」になります(保険料280,000円は事業割合100%を前提としています)。